今、人工知能が急速に発達してきていることはよく知られていると思います。
それによって、将来多くの職業が失われることになるという衝撃的な予測が話題を呼びました。
これが企業分析の分野にも入ってくると、分析のスピードや網羅性の面で、人はコンピューターに全く歯が立たなくなるでしょう。
～（中略）～
しかし、「未来を考え通す力」に関しては、人間が持つ知性そのものといえる部分なので、まだまだコンピューターに取って代わられることはないでしょうし、同じ人間なのですから機関投資家といえどもそう差はありません。
引用元： 勝つ投資 負けない投資（片山晃 小松原周 共著）より
個人投資家として株式投資で数十億の資産を築いた片山晃氏の著書より引用。
片山氏はAIの発達で今後ますます陳腐化していくであろう単純な決算数字の分析よりも、その数字の先にある「なぜ、こうした変化が起こったのか？」というストーリーを読むことが大切であると言っている。
確かに自動車の自動運転や事務作業の自動化など、昔は夢物語だったことが現実となりつつある。
投資の世界においても人に変わってAIがすべての企業の決算数字を瞬時に分析し、すぐに秒単位で売買注文を出す世界に変わることは間違いない。
圧倒的な計数処理能力を持つAIに、人が対抗できることは何か？
それは相場の先行きを見通す「想像力」である。
これを磨くためには世の中の移り変わりを読む思考力、感覚を養うこと。
「想像力」を真に身につけさえすればAIは自分の敵ではなく、使い勝手の良いただの便利な道具と化す。
思う存分こき使ってやればいい。
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