プロが銘柄選定と投資タイミングを図って売買しても、70~80%は市場平均にすら勝てないという現実が、短期的な株価予測がいかに難しいかを雄弁に物語っています。
ましてや、「資本主義経済の拡大再生産」のパワーは、短期でうまく取り出すことができません。
しかし、長期となると話は別です。
引用元: お金は寝かせて増やしなさい(水瀬ケンイチ 著)より
投資ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」を執筆されているインデックス投資家の水瀬ケンイチ氏の著書より引用。
今回、引用した話は「ウォール街のランダムウォーカー」の紹介記事でも良く取り上げられる話である。
個人投資家より恵まれた環境でトレードしているはずのプロの投資家でも、70~80%は市場平均にすら勝てないとよく本やブログ、SNSで見かける。
しかし、プロに劣ると言われているはずの個人投資家であっても大儲けしている人たちがいる。
それはなぜだろう?
プロの投資家は自分のお金を運用しているのではなく、会社のお金を運用しているので自分の裁量は少なく制約された環境でトレードせざるを得ないから。
決算がある関係で1年ごとの投資成績が問われるため、短期志向のトレードになってしまい損切りが増えるから、などが考えられる。
この事実はプロの投資家に環境面で負けていると思われる個人投資家でも勝機は十分にあるということだ。
しかも、いまは個人投資家にも最適なトレード環境が整備されており、プロとの差もかなり狭まっている時代。
一番怖い事は「プロの投資家でも70~80%は、市場平均にすら勝てない」という話を鵜呑みにして思考停止状態になり、相場で勝つためにはどうすべきか?と考えることを止めてしまうことだ。