個別銘柄への投資は、インデックスファンドやETFへの投資とは違い、割高な銘柄を避けて割安な銘柄に投資をすることでリターンを最大化することができるというメリットがあります。
しかし、経験の浅い未熟な投資家ほど「低PER株を買って長期で保有すればいいんでしょ」と安易に投資して大損したりするケースも珍しくありません。
引用元: バカでも稼げる「米国株」高配当投資 (バフェット太郎 著)より
「バリュートラップ」という言葉がある。
この言葉の意味は、いつまでたっても割安なままの状態にある銘柄を割安だからという理由だけで保有しつづけてしまうこと。
その結果、他のもっと有望な銘柄へ投資をする機会と時間を失う。
じゃあ投資家の人気が高い割高な銘柄へ投資すれば良いのかというと、それはそれでリスクが高い。
なぜならば投資家の期待を裏切る決算数字を出せば、失望売りの連鎖で一気に大損がするからだ。
僕も昨年は割高株の集中投資で痛手を受けた。
さらに今年もUUUMという割高銘柄が悪い決算を出して暴落したので、リバウンド取りを試みたが投資家たちの失望売りが続いて下げ止まらずに、結局損切りで終わった。
人気の無い銘柄に割安だからという理由だけで投資をしても報われず、かといって人気の高い銘柄へ投資をすると暴落して大損するリスクが高まる。
では、一番安心して投資を継続しつづけられる会社とはどういうものだろうか?
それはあたり前の話だが、着実に売り上げを伸ばし続け、利益を会社の中へ積み上げていく会社。
株価を一株あたり純利益で割って算出するPERという指標がある。
これは株価が高くなったり、一株あたり純利益が下がればPERは上がるので割高な銘柄だと判断される。
そうだとすると良い決算内容を出して投資家の買いが集中して株価が高くなっても、それに比例して一株利益も増え続けていけば何の問題ないことになる。
日本市場でのPERの平均値は約15倍だという。
お宝銘柄というのは、毎年株価が10%以上値上がりしつづけていても、一株あたり純利益もそれに比例して上がっているので常にPERが15~20倍ぐらいで推移し続けていく銘柄。
このような銘柄を探しだして、この状態が続く限りは配当を貰いつつ、保有し続けることが長期投資家の仕事。
今回引用したバフェット太郎氏の文章も、こういうことが言いたいのだろうと思う。