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【本要約】33歳で手取り22万円の僕が1億円貯められた理由 井上はじめ 著

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みなさん、こんにちわ。

今回の記事は最近読んだ「33歳で手取り22万円の僕が1億円貯められた理由」の要約記事です。

この本の著者、井上はじめさんは手取り22万円のごく普通のサラリーマンでありながらコツコツと節約に励み、毎月10万円を全世界株式インデックスファンドへ積み立て投資をし約2,000万円の資産を築き、さらに不動産投資をすることで資産額を加速させた方です。

お金と自分自身の人生を考える際、かなり参考になる内容の本だと思うので要約してみました。

そして最後の方で僕なりの、この本を読んでみての感想や意見なども書いてみたいと思います。

 

この本の要点は一言でいうと、

「日頃から節約生活に励み、節約してできた余剰金を全世界株式インデックスファンドへ毎月積立投資をしよう。なぜなら世界経済は成長し続けるから」

というものです。

 

井上さんがなぜそのように考えたか?というと、

  1. 大学3年生のとき、当時(2006年)の世界人口は66億人を超え、2050年には100億人に迫るということがほぼ確実な未来であることを知った。
  2. さらにこのことを深掘りして調べてみると、世界のGDPは2005年の時点で47兆ドルなのが2050年には250兆ドルになるとゴールドマンサックス社が試算している。
  3. つまり人口が増え続けるかぎり世界中のGDPもとんでもなく増え続ける。
  4. であるならば、できるだけ多くのお金を世界経済全体に投資しつづければお金持ちになれるのでは?
  5. 実際、社会に出てサラリーマンになってみるとサラリーマンとしての給料だけでは生活が豊かにならない。
  6. しかも自分なりに頑張って働いていても自分の身に何かあっても会社は守ってくれない(井上さんは会社から自転車で帰宅するとき、車にはねられ首の骨を折る大怪我をしたにもかかわらず、バス通勤していると会社には報告していたため逆に懲戒処分を受けてしまう)
  7. この事実に直面し「会社に甘えずに自立したい」と決意。
  8. 金銭的な自立を目指すため、デイトレード、アフェリエイトなどの副業に手を出すも、すべて失敗。
  9. しかし就職してから頑張って毎月10万円を世界株式インデックスファンドに積立投資していたので、その当時でも資産が2,000万円あり金銭的な余裕があったので副業にチャレンジしつづけることができた。

この経験によって「ごく平凡な一般人でも毎月お金を世界経済に投資し続ければ片手間でも資産を作ることができる」と、井上さんは確信されました。

 

こうして世界株式インデックスファンドで資産を築く一方で、井上さんの節約好きの性格から「家賃をタダにすることはできないか?」と考え始めます。

「不動産は知識と経験の世界、知識を身につければ、物件購入時に100万、200万レベルの節約は簡単にできる」

そこで今度は不動産について学ぶために実際に不動産投資セミナーに通い、経験を積んで実際に不動産投資をやって、この本を書かれた時点で不動産資産だけで9,500万円の資産額になっているそうです。

もちろん目標だった家賃タダを達成しながら。

 

積立投資の話だけでなく、この不動産について井上さんが実際に実践されたこともとても興味深く、面白く感じました。

たとえば自分で間取り図を書くとか、ユニットバスとか洗面台などを自分で買って、それをリフォーム業者に取り付けてもらう(施主支給といってリフォーム代が安くなるらしいです)など。

けれども井上さんは不動産投資については誰でもできることではないので、それよりも再現性の高い世界経済に積立投資し続けることを強く推されています。

これについて僕もまったくの同感です。

 

この本を読んで積立投資の内容で、僕がちょっと違和感を感じた部分も書いておきます。

  • NISA制度に否定的

井上さんはこの著書のなかではNISAでの投資をあまり好ましく思っていないように感じました。

しかもインデックスファンドの積立投資と相性が良い「積立NISA」の話ではなくて、「一般NISA」の話をしてしまっています。

インデックスファンドの長期積立投資(15年以上)をするならば損失が出てしまうことはかなりの低確率(ほぼ0%)であると言われています。

ですので、この本を読んでいる投資初心者へのアドバイスとしては少額から始められて、長期投資することが前提である積立NISAでの全世界株式インデックスファンドの積立投資を勧めるべきでは?と思いました。

  • 長期投資することが前提なのに20%の値上がりで利食いすることを勧めている

世界の人口が増えてGDPが増えるとともに世界経済が成長していくならば、なるべく長きに渡ってマーケットにとどまり続けたほうが良いということになるので、2割の利益で利食いしてしまったら、その後さらに値上がりしたらその値上がり分は取れないことになってしまいます。

しかもNISA口座ではなく普通の証券口座で投資をしているのでキャピタルゲイン税20%が取られてしまい、マーケットにとどまり続けるよりも資産額は減ります。

ただ、これは井上さん自身が投資開始直後リーマンショックを経験し20%の含み損を経験されたことが関係しているかもしれません。

僕も前回の記事でマーケットが大暴落したらどうしよう?というテーマの記事を書きましたが、投資における出口戦略は人それぞれですし、大変難しいテーマですね。

www.cyu-nen.work

このような違和感を感じながらも、井上さんの自分の人生とお金との関係について真摯に向き合う過程が書かれていて、とても勉強になった一冊です。

平凡なサラリーマンでも、日々の仕事は一生懸命やりつつ節約した生活を送り、なるべく多くのお金を世界経済に積立投資することで経済的に豊かになることができるのだ、という井上さんのメッセージに勇気をもらいました。

この本の影響により月々のインデックスファンドへの積立額を増やすため、今よりも節約に力を入れて、さらにいまやり始めている副業(ブログ以外)も伸ばしていきたいと思った次第です。

今よりも資産を増やしたい、本業以外の副収入も欲しいと思っている方におすすめの一冊です。