みなさん、こんにちわ。
4月30日に米ネブラスカ州オマハで、バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイの年次株主総会が開かれました。
3年ぶりに対面式の株主総会が開かれ、世界各地のバークシャー株主数万人が投資の神様の言葉を聞きにオマハに集結しました。
そこでそのときバフェット氏は何を語ったのか、主な発言をひろってみました。
また現在の不安定な株式相場の状況に対してバフェット氏は積極的に買い向かっているそうで、具体的にはどんな銘柄を買っているのかまとめてみました。
バフェット氏の主な発言
- 「株式市場は、あるときは投資志向になり、またあるときはカジノや賭博場のようになる。過去数年間はこの傾向が異常なほど強かった。まるで米企業がポーカーチップになったようだ」
- 「インフレは債券投資家からも、ベッドの下に現金を隠している人からも、ほぼすべての人からお金を奪い取る」
- 「もしあなたが世界中のビットコインを所有していて、それを25ドルで売ってくれると言っても私は買わない。なぜなら、ビットコインでなにができるのか?結局、そんなものは役に立たないものだ」
- 「我々は賢いとは思わないが、分別はあると思う。それがこのビジネスの大切な要件だ」
- 「運用手数料を取られるのならば、私は猿に賭ける」(ほとんどの投資アドバイザーは投資がうまくないという指摘)
チャーリー・マンガー氏の主な発言
- 「株について何も知らない人々が、もっと知識のない株式ブローカーからのアドバイスを受けている」
- 「人々はファンドマネージャーのスキルに課金しているのに、彼らはインデックスファンドに似通ったポートフォリオを組んでお茶を濁している」
- 「私は人生において、バカげていること、不道徳なこと、他人と比べて悪く見えることは避けている。ビットコインはその3つすべてに当てはまる」
直近のバークシャーの投資銘柄
- アップル株を6億ドル分買い増し
- 石油大手メジャーのシェブロンを240億ドル分新規買い
- エネルギー大手のオクシデンタル石油を27億ドル分買い増し
- ゲーム開発大手のアクティビジョン・ブリザードを49億ドル分買い増し
- プリンターで世界首位のhpの株式を約42億ドル分新規買い
- 5月にはオクシデンタル石油を再び3億3600万ドル分買い増し
まとめ
バフェット氏はウクライナ戦争や米国のインフレ抑制策などが原因の株式市場の低迷を、チャンスと見ているようです。
その証拠にバフェット氏は「私たちはタイミングを図るのは苦手だけども、投資した分のリターンを取ることはそれなりに得意だった」と発言しました。
要するにこれからも株価下落の危機はあるだろうが、一部の優良株は割安になっていると言いたいのでしょう。
バークシャーのポートフォリオ全体ではアップルとバンクオブアメリカで約50%となっており、それに続いてコカ・コーラ、ハインツなど、おなじみのバフェット銘柄が続きます。
その中で特筆すべきなのが初めて石油などのエネルギー株の割合が10%を超えたということです。
70年代アメリカではインフレで株式市場が低迷した時期が続いた事がありましたが、その時エネルギー株だけは健闘していたいうこと事実があります。
よって株主総会でもインフレについて言及していたとおり、インフレ対策としてエネルギー株を買い増ししているのだと思います。
またビットコインについては、バフェット氏、チャーリー・マンガー氏とも相変わらず否定的でした。
これはビットコインを資金の1%ほど保有している僕にとっては耳の痛いお話でしたが。
根本的なインフレの防衛策としてバフェット氏は、
「インフレに対する最良の防衛策は、自分自身の稼ぐ力を高めることだ。最良の投資は、自分自身を成長させ続けることなのだ」
とおっしゃられています。
バフェット先生、今回も素晴らしいお話をありがとうございました。
バフェット氏、チャーリー・マンガー氏ともに来年もどうぞよろしくお願いします。