関東逆境中年投資部

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【本要約】「人生の勝率」の高め方 土井英司 著

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みなさん、こんにちわ。

今回は土井英司さんが書かれた「人生の勝率」の高め方という本の要約です。

著者の土井英司さんは2000年に日本Amazonの立ち上げに参加し結果を出した後、独立され2011年に「人生がときめく片付けの魔法」をプロデュースし158万部のベストセラーに。

現在もプロデュース業や講演活動、著作業と活躍されている方です。

この本が教えてくれることを一言でいうと、

「成功か失敗かは何を選んだか?」で決まるということです

それはどういうことなのか、具体的にみていきましょう。

成功か失敗かは何を選んだか、で決まる。

勝負の大半は「何を選んだか」で決まり、どれほど血のにじむような努力をし続けたとて、選択した時点で結果の9割はすでに決まっているという、ある意味残酷な主張ですね。

たとえば日本人なら知らない人がいないイチロー選手の例を出してみましょう。

もしイチロー選手が野球ではなく、バスケットの選手だったらどうか?

あるいはアイスホッケーの選手だったらどうか?

おそらく野球選手ほどの結果は出せていないでしょう。

もしソフトバンクの孫さんが自動車メーカーを立ち上げてもトヨタには勝てなかったでしょう。

孫さんは日本マクドナルドの創業者、藤田田さんから「これからはコンピューターの時代が来るからコンピューターを学びなさい」と言われたことを素直に選択し、いまの地位を築きました。

このように仕事、ビジネス、投資、結婚などすべて同じで、望むものを手に入れるには努力することよりも「どこで戦うか?」の選択のほうがより重要と書かれています。

努力ももちろん大切ですが努力が報われないのは選択が間違っているからです。

センターピンを外さなければ結果は出る

では具体的にどういうふうに選択すれば良いのか?

それにはまず「センターピンを外すな」ということです。

センターピンとは、ボーリングの一番先頭のピンのこと。

センターピンにボールを当てれば、女性の弱い力でもストライクを狙えます。

逆に大男が力いっぱいボールを投げたとしても、ガーターばかりなら結果は出ませんよね。

ただ困ったことに、このセンターピンを見つけることが非常に難しい。

恐らく10回やって1回、見つけることができれば大成功でしょう。

そのため選択をする際にまずは、

  • 成功する確率の高いものを選ぶ。
  • 100%を求めずに試行回数を増やす。

このことを心がけると良いと教えてくれています。

良い選択をするために大切なことは?

センターピンを狙いつつ、良い選択をするうえで大切なことは、

  • 自分を磨き、数多くある選択肢から最良を選ぶ直感を磨くこと。
  • 人がやりたがらないもの、人が誤解しているものでも自分がいけると思えば選ぶ。
  • 思考停止にならず、どこで戦うか常に意識する。

このことについて土井さんは、普段勉強していない人物が、絞り込めていない選択肢の中から「エイヤー!!」と飛び込むのは「直感」ではなく、ただの「無謀」とおっしゃっています。

まとめ&感想

この本をまとめると、

成功したいなら努力や才能よりも何を選択するのか、のほうが重要ということです。

そして良い選択をするためには、

  1. 普段から勉強して、数多くある選択肢の中から最良を選ぶ直感を磨く。
  2. 成功する確率の高いものを選ぶ。
  3. 100%を求めずに、自分の直感に従ってまずやってみて試行回数を増やす。
  4. 人がやりたがらないこと、誤解しているものを選ぶ。

ということです。

この本を読んでみての感想は、選択というテーマからビジネスと投資、そして人生論にまで発展していく、より良い人生を送るために必要な考え方を知ることができる非常に価値のある良書だと思いました。

投資についての土井さんの考え方は完全にバリュー投資です。

本当は価値があるのに誰からも見向きもされていない物を割安で買う。

これが投資で勝つことの鉄則だとおっしゃっています。

「価格」に惑わされず「価値」で判断するという一節があります。

このことを説明するたとえ話で土井さんの就職活動での話がありました。

大学卒業後、大手ゲームメーカーに就職したことは間違った選択だったと振り返っています。

それは「すでに有名」ということを選択の軸にしてしまっていたから。

名前がある会社のほうがなんとなく伸びそうという理由で選んでしまったそうです。

けれどもそうではないことに気づき、当時はいつ潰れてもおかしくない状態だったAmazonへ入社します。

その理由は「有名ではないけれど価値のある会社」だと土井さんが確信したから。

この他にも「なぜ嘘つきはお金を稼げないのか」や「シンデレラは稀代の詐欺師である」など示唆に富んだお話が続き、読みながら「この本、おもしれーw」と何度もつぶやいてしまいました。

普段、読み終わった本はメルカリに出品しますが、この本は僕の中での殿堂入りなので何度も読み返すために本棚に収納することが確定しています。

ここまでこのブログを読んでくださった心優しく、そして勉強熱心な努力家のあなたに、ぜひ選択していただきたい一冊です。