この時期はお盆休みの方も大勢いらっしゃると思います。
僕もお休みをいただいて時間があるので「給料は当然もらって、株で10万を1年で月収20万に!」という本を読んでみました。
だがしかし!
この本のタイトル、あなたはどう思いますか?
はっきり言ってひどくないですか?w
「給料は当然もらって、株で10万を1年で月収20万に!」ってマジで何を言ってるのか、意味が分からないんですけど、、、、。
「関東逆境中年投資部」よりもひどいぞw
けれども実際に本を読み進めてみると内容は非常に良い本だと思ったので、みなさんにぜひご紹介したいと思いこの記事を書きました。
投資本って大まかにいって「テクニカル分析」か「ファンダメンタル分析」の2系統の本があると思うのですがこの本は「ファンダメンタル分析」の本になります。
それでは参りましょう!
給料は当然もらって、株で10万を1年で月収20万に!の内容は?
著者がこの本の中で言いたいことをまとめると、
「小型内需成長株を半年以上保有してキャピタルゲインを狙いつつ、投資資金の半分は業績が安定していて増配傾向の会社や高配当のファンドへ投資をしてリスクヘッジをしておきましょう」
ということだと僕は理解しました。
うん。
本のタイトルと本の内容は全然リンクしてないね^^;
あえて言うと「サラリーマン+投資家」こそ最強だと、この本で副業投資を薦めているから、これを基にして考えたのかな?
小型内需成長株の具体的な基準は?
小型内需成長株の具体的な基準となる数字は、
- 時価総額、発行済み株式数が小さい(時価総額1000憶以下、発行済み株式数6000万株以下)
- 内需産業の会社(外食、小売りなど)
- 前期比で売上高10%以上、純利益で30%以上のかい離がある決算を発表した会社
となります。
前期比で売上高10%以上、純利益30%以上のかい離をした場合、会社側は業績の上方修正をしなければいけない数字だということを、この本で初めて知ったので勉強になりました。
この小型内需成長株の具体例として、全国で「かつや」を展開している外食産業のアークランドサービス(3085)をあげています。
実際に筆者はこの会社に投資をして見事に株価10倍を達成したそうです。
当然のことながら、このこと以外にも決算書の分析の仕方、効率よく決算をチェックする方法など投資に関する情報が紹介されています。
配当金投資については?
配当金投資については安定的な業績が期待出来て、なおかつ増配が見込める会社を筆者はおすすめしています。
安定的な業績が期待出来て増配が見込める会社はどういう会社なのかというと、
- ストックビジネス(携帯電話や電話、水道などのインフラ系のビジネス)
- サブスクリプションモデル(アマゾンプライムやネットフリックスなど月額、年額課金制ビジネス)
このようなビジネスモデルの会社のことですね。
こういう会社は時間の経過とともに、(大きな顧客離れがなければ)年々利益が積み重なっていきます。
となると配当金の原資となる純利益も年々大きくなるので増配が期待できます。
また株式の配当金だけでなく不動産投資信託などの高配当を出すファンドもおススメしています。
その高配当のファンドとは不動産投資信託ではなく○○○○ファンドのことなのですが、筆者もホントはあまり教えたくないようなニュアンスを感じたので、気になる方は実際に本を手に取って読んでみてくださいね。
給料は当然もらって、株で10万を1年で月収20万に!の感想
この本の筆者の坂本氏は自動車用品店やラーメン屋さんなどで働く普通のサラリーマンから元手10万円で株式投資を始めて億の資産を作り、現在は株式投資顧問業の仕事で独立しているそうです。
普通のサラリーマンから株式投資を始められた著者らしく、本の内容が非常に具体的でわかりやすくまとめられており大変参考になりました。
筆者の坂本氏もサラリーマン時代はそれほど高い年収ではなかったそうですが、株式投資にコツコツと真面目に取り組み、その努力の甲斐があって億の資産を作り上げたとのこと。
このような「持たざる者」から脱却した著者のサクセスストーリー(この本の中には著者の境遇については書いてありません)に僕自身を重ね合わせて株式投資に対するモチベーションアップにつながりました。
タイトルがとても残念な本(笑)ですが、内容は良いのでお盆休みの暇つぶしにおすすめの1冊です。
今回もここまでお読みくださいまして、ありがとうございました。