今回の銘柄研究は東証二部上場の低価格帯の靴の通信販売、卸売り、小売りを展開している「ヒラキ」(3059)についてです。
【四季報の情報】
【特色】靴や衣料の通販を中心に、卸販売、小売り店など展開。780円スニーカーなどの超低価格帯に強み。
【減額】柱の通販は長梅雨の影響で夏物商品が低迷。前半投入の超低価格販促品も伸び悩み、想定割る。小売りは自社開発品が振るわず粗利益悪化。品揃え増やし後半巻き返すも、補えない。一転営業減益に。21年3月期は通販のテコ入れ効き、上向く。
引用元: 会社四季報2020年1集 新春号
と、会社四季報に書かれています。
【今期の中間決算】
会社四季報での情報やこの決算説明資料を見て分かるように、前年と比べて苦戦中です。
【ヒラキの良いところ】
消費税増税や働き方改革の影響で残業が減り、これからもますます消費者の節約傾向は続くと思います。
ましてや靴は消耗品。
とくに幼児期から小学校までの児童に買い与える運動靴、普段に履く靴は安くてソコソコの品質であれば良いと考える人が大半だと思います。
このようなニーズを取り込んでメガヒット商品を出すことができたら、ユニクロやワークマンのように大化けする可能性のある会社なのでは?と夢を持てるところがこの銘柄の良いところだと思います。
PERは8倍弱、PBRは0.7倍と割安銘柄でもあります。
配当利回りは2.14%。
株主優待として100株保有で自社製品2000円分の買い物券がもらえます。
【ヒラキの悪いところ】
靴以外にも様々な商品を取り扱いすぎている印象がありました。
靴下や肌着を取り扱うのは良いとして、通販サイトを見ると毛布や文房具まで売っているようです。
そんなに経営資源を分散させないで、もっと靴やその周辺の商品へ経営資源を集中させたほうが良いような気がします。
またこのことに関連することですが決算説明資料を見ると、直営店の店舗に客寄せのため駄菓子を売るコーナーを作ってみたり、市町村とコラボして産地の食材を売ったりするコーナーを作ったりしているようです。
関西にしか直営店がないため実際に行ったことがないので、実際はどうなのかわかりませんが迷走している感が否めません。
ユニクロやワークマンが店舗で駄菓子を売ったり産地の食材を売ったりしていたでしょうか?
「激安だけれど、おしゃれで、丈夫な靴」を徹底的に深堀りしていったほうが良いのでは?と思います。
また2021年3月までの中期経営計画も出していますが、目標が保守的すぎる印象がありました。
【まとめ】
僕は郵便配達の仕事をしているので、一日に2万歩以上歩きます。
そのためすぐに靴底に穴が開きます。
靴は自腹で購入しなければいけないので、いかに安くて丈夫な靴がないかと普段から探しています。
いまはワークマンの靴を使っていてそれが大体2か月ぐらいもつので、試しに今度ヒラキの靴を使ってみようと思っています。
その製品を実際につかってみて、ワークマンと遜色のない出来栄えで、さらに値段もより安かったら、ひょっとしたら将来大化けする銘柄になるかもしれません。
いまは正直言って垢抜けない印象がある会社ですけども、、、。
ユニクロのフリース、ワークマンのおしゃれカッパといったような、世間の注目と話題を集めるようなメガヒット商品を、ヒラキも出すことができたならば面白い事になりそうです。