(リーマンショック時)この時の投資ムードは例えようにないくらい最悪で、儲けるチャンスという意識よりも恐怖心理のほうが大きかったのです。
~(中略)~
日経平均株価も7000円台まで下がっていましたが、「5,000円まで下がる」「3000円まで下がる」と発言する人もいました。
~(中略)~
私は、こういった話を自分の読みや信念よりも優先させてしまい、傍観者となっていたのです。
引用元: 給料は当然もらって、株で10万を1年で月収20万に!(坂本彰 著)より
サラリーマンをしつつ、株式投資で億り人になった坂本彰氏の著書より引用。
著者の坂本氏は、リーマンショック時、以前から注目していたコマツ(6301)の株価が非常に割安になっていて、千載一遇の好機だと分かっていながらも、周囲の「まだまだ株価は下がる」との意見に影響されて買えなかったことを、この著書の中で告白されている。
ちなみに、その時に勇気を出して買っていれば2年ちょっとで株価4倍にまで株価は回復したのだそう。
この時に「恐怖や楽観といった、感情売買では絶対勝てない」と学んだそうだが、どちらかというと人間は、本質的には感情を優先させる生き物。
恐怖からは真っ先に逃れようとする、チャンスとあらば徹底的に貪ろうとする。
これが当たり前。
この人間として当たり前のことを無視して、むしろその逆の行動ができる、メンタルの強い人間が相場で勝てる人ってことなのだろう。
あえてこういう人間のことを悪く言うとしたら「変態」とかだろうかw
相場参加者の大部分の人たちは、結局負けるって良く聞くけど、ある意味それって「変態」ではない普通の人のほうが多いってことだから、健全なことなのかもしれない。
しかし、本当に相場で勝ちたいなら「変態」にならないといけない。