1万円を得る喜びと失う悲しさを比較すれば、失う悲しさのほうがはるかに大きい。
その悲しさを避けたいから、多くの人は利確に走ることになる。
けれど利確をすれば、そこでの勝ちは確定しても、トータルで見れば敗北に近づく。
せっかく上がっている株なのに売ってしまい、今日の勝利を確定することで、明日や明後日の勝利を捨ててしまうことになる。
目先の利確に走ってはいけない。
勝つためには、長い目で見て得となる可能性が高い売買を積み重ねるしかなく、日々の勝敗に意味はない。
引用元: 一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学(cis 著)より
2018年11月現在、個人投資家として230憶円の資産を築いたcis氏の「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」より引用。
「人は得するよりも損をしたくないという気持ちの方が強く働く」という。
これは心理学の分野でプロスペクト理論という名で提唱されている。
引用したcis氏の文章はこの「プロスペクト理論に負けるな」ということだろう。
なるほど。
正論である。
でも僕にとって、これは苦行に近い。
なぜなら、せっかく2倍になった株を保有していたのに、そのまま持ちっぱなしにしておいたら暴落してしまって損切りした苦い経験があるからだ。
逆に以前の記事に書いた話だが、1日利確を待っていたらもっと大儲けできたのにと悔しい思いをしたこともあった。
この例だとcis氏の主張のほうが正解だったことになる。
しかし、いまの僕は細かい利確を積み重ねて自分のトレード手法に自信をつけることのほうが先決だと思っている。
今までは中・長期投資に固執していたが、今後はスイングトレードのスキルも身につけたいと考えているからだ。
成功している個人投資家が書いた本やブログなどを参考にしつつも、最後は自分で考え、決断する。
その結果、悪い結末で終わってしまっても反省はすれど後悔はしない。
そんな心構えでこれからも投資していく。